自由診療の価格改定について

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

昨今の「物価高騰、賃金上昇」の圧力はすさまじく、医院を運営していく中でも日々実感していて、頭を抱えるしかないのが現状です。

一方で、「アベノミクス」で当初目標として掲げられていたデフレを脱却するための「物価上昇率2%」や「賃金増加」、そしてその後に続いた、少子高齢化・人口減少が確実に予測される中で持続的な経済成長を実現するための「働き方改革」や「技術革新(イノベーション)」という一連の流れから見るに、これは起こるべくして起こった状況であるとも思えてきます。

その中で、自分自身や医院がこれからどう進んでいけばよいのか?、についてはとても難しい課題ではありますが、もはや避けて通れるものではないことも明らかです。

 

このテーマについてはいろいろお話したいこともありますが、まずは当院における対応のひとつとして、「自由診療の価格改定」(まだ案、移行は2024年5月~)についてお伝えします。(保険診療についてはすでに公的に声明が出されていますが、こちらも頭が痛い問題です・・・)

ご意見がある場合は、コメントに書いてもらえると助かります。(非公開)

まだあと半年くらいは日にちがあるので、今後の参考にさせて頂きます。

どうぞよろしくお願い致します。(2023年10月記載)

※ 全て税抜き表示です。

 

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【被せ物】

オールセラミッククラウン 120000円→130000円

(開院時に価格表を参考にさせてもらった先輩の医院では、10年前からプレミアム価格で160000円です!)
(技工士さんの技術がとても高くて、技工料も一般的な相場よりも高いです)
(世の中の相場を見ながらですが、いずれはさらに値上げをしていくことになると思います)

ジルコニアクラウン 100000円→110000円

ゴールドクラウン 100000円→120000円(金相場を反映しています)

 

【詰め物】

セラミックインレー 60000円→70000円

ゴールドインレー 60000円→70000円

ダイレクトボンディング 50000円

 

【インプラント】

1本 450000円~(骨造成や被せ物の種類、ガイドの使用により、多少の上乗せがあります)

 

【義歯】

ノンクラスプデンチャー(片側) 100000円→110000円

金属床義歯(片側)200000円→220000円

金属床義歯(両側、総義歯) 300000円→340000円

※ コンビネーションやオプションを追加する場合は、多少の上乗せがあります。

 

【保存治療・根管治療】

専門医レベルの治療をご希望される場合、治すのに保険適応外の材料の使用が必要な場合、など
→ 精度を上げて治療することでより良い結果につなげて、歯の寿命を延ばすことを目指します

(保険診療の中では様々な制約により、「専門医レベルの治療」はご提供することができません)
(大学病院でも東京医科歯科大学では、専門医の担当を希望する場合は自費治療(自由診療)になると聞いております)

歯髄温存療法(MTAセメント) 40000円

(神経を抜いてしまった場合にかかるそれ以降にかかる治療費と時間が浮くことになり、何より歯の寿命が延びます!)

根管治療  ・・・ ラバーダム or Zoo使用

・ 診断料(CBCT)10000円

・ 前歯 70000円→90000円、小臼歯 80000円→100000円、大臼歯 90000円→110000円
→ マイクロスコープ使用、ニッケルチタンファイル使用

・ 隔壁作成 10000円、破折器具除去、穿孔封鎖、MTAセメント 30000円

支台築造(ファイバーコア) 10000円→15000円

歯根端切除術  ・・・ マイクロスコープ使用、保険適応外材料使用

・ 前歯 100000円、小臼歯 130000円、大臼歯 150000円

 

【歯周外科手術】

矯正的挺出(Extrusion) 30000円

歯周外科手術(1歯、FGG / CTG) 40000円

再生療法 1歯 80000円~(薬剤や骨造成の種類・量により、多少の上乗せがあります)

自家歯牙移植 100000円~(インプラントと比べると、自分の歯を使うのでより安心です)

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【保険治療か?、自費治療か?】

このテーマは、日本で歯科臨床を行っていくなら永遠の課題だろうと思います。

開院して10年近くの葛藤を経てようやくその対処法が見えてきたので、その一部についてご説明しようと思います。

 

まず、言葉の問題として、「保険治療 vs 自費治療」と「保険診療 vs 自由診療」という2つがあります。

これを自分で考えて頭の中で整理するのはなかなか難しいと思うので、簡単に解説させて頂きます。

 

→ 左側の捉え方が一般的ですが、実は右側の捉え方が本来です。

これは歯科独特の話で、医科では異なります。(参照:② 悪くなった自分の歯を長持ちさせたい方

 

→ 日本の保険診療の価格は、海外に比べると10ー20%に抑えられていると言われています。

仮に高い技術があっても(実際のところはものづくりと同じで、日本の歯科医師の技術は海外よりも高いと思います)、保険診療の中で全て発揮すると、材料費や時間の面で採算が成り立たないのが現実です。

 

なので、保険治療で「良い治療」はできても(何をもってなのかは人ぞれぞれなので、何とも言えないところですが・・・)、使える材料やかけられる時間の制約により「最高の治療」はできない、とうのが本当のところです。

その中での治療が結果的に患者さんの期待値を上回って、患者さんがご満足されれば、それが「良い治療」をご提供できたことになるのでしょう。

 

一方で、「高い技術」というのは何をもって言うのか?、という疑問も出てくるのではないかと思います。

これは IT(Information Technology)が発達した現代においては、例えばホームページやネット広告のように、書かれてあることがあたかも真実であるように捉えられてしまうような風潮がありますが(実際にそのような設計は年々高度化してきています)、実際には思っていたのと違った!、というのはよくある話ではないでしょうか?

歯科医院でこのようなことを防ぐためには、普段から先生と患者さんがお互いに顔なじみになっている「かかりつけ医」という関係性が大切であり、そのためには定期検診(保険診療)でお互いの信頼関係を積み重ねていくことが何より重要なのではないか?、といろんな経験をして思うようになってきました。

なので、そのベースがあって初めてこちらも持っている技術力をフルに発揮しやすくなりますし、患者さんにとっても慌てることなく、どこまでの良い治療を求めるのか?(保険治療か?、自費治療か?)や、いつ治療に踏み込むのか?についても、より詳しく丁寧な説明を受けることができて、より納得できる選択が取れるのではないかと思います。(そして、よりその患者さんに適した「オーダーメード治療」=「自由診療」に近づいていくことができます)

 

これを実現するためにはまだまだ他にもいろんなハードルがあるのですが、ようやくそのベースが見えてきたところというのが現状です。

まずは、定期検診の大切さをを改めてお伝えするところから、そしてその体制をより整えるところから始めながら、次の10年の課題として「痛みを伴う改革」を進めていきたいと思います。(参照:① 健康な自分の歯を大事にしたい方

 

断捨離と宝物

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

GW中に、実家の部屋に長年たまりにたまった荷物を、頑張って「断捨離」しました。

とりあえず、ごみ袋10数個をクリーンセンターに持ち込みましたが(190kg!)、まだまだやらなければならないことが医院にも自宅にもまだたくさん残されているので、今後も休日の余裕があるときに、都度「断捨離」を実行していこうと思いました!

 

そんな中でも、なかなか捨てられない「宝物」もいろいろあります。

久しぶりに発掘されたので、いくつかをご紹介してみますね。

まずは、こちらから!

Liverpool, England  2002

リバプールにはビートルズのゆかりの地ということで、わざわざロンドンから電車で片道4時間?くらいかけて、海外で初の単独行動で向かいました。

そして、途中で乗り込んでくる熱狂的なファン達(車内で🍺を片手に語り合う大男の集団…、フーリガンか?とビビりまくりでした💦)に触発されて、予定にはなかったのですがバスでスタジアムに向かい、運よくオフィシャルの当日チケットを入手して、アンフィールドで生で試合を観戦することができました。

(写真はフィルムなのでどこかに大事にしまわれていて、今回は探す時間がありませんでした。また機会があればお見せしますね!)

(街はシャッターが閉まっているお店も多くて、あまり活気がある感じではなかったです。スタジアムがライムストリート駅から遠くて道がわからないので、ホームレスのおじさんにチップを渡して教えてもらいました。スタジアムの場外もあまりきれいに整備されている感じてはなくて、どこか昔の甲子園球場みたいな感じがしました)

 

当時はマイケル・オーウェンが中心選手で、あのスティーブン・ジェラードがまだ若手の頃でした!

リバプールには日韓ワールドカップ2002で活躍したエル・ハッジ・ディウフ(セネガル代表)もいて、対戦相手のトットナムにはテディー・シェリンガム(元イングランド代表)やロビー・キーン(アイルランド代表)も見れて、アンフィールドでの試合を満喫できた記憶があります。

(試合の中身はワールドカップ直後のシーズンなので、それほどでもなかったかも?、でも、スタジアムの臨場感はピッチが近くて半端なかったです!)

 

それから早や20年が経過してしまいましたが、昨夜、チャンピオンズリーグの準決勝、ビジャレアルとの第2戦がアウェーであって、寝ぼけながらテキスト速報を見ていましたが、前半で0-2(Total 2-2)に追いつかれて「これはヤバいなー」と思っていたら、寝落ちしてから起きて見てみると、何と後半で3-2(Total 5-2)と逆転して決勝進出が決定しました!

この強いチームに、南野拓実選手が在籍していて(控えですが…)、対戦相手のビジャレアルにも久保建英選手が在籍していたのだから(もっと辛抱して頑張っていれば…、エメリ監督に守備とポジショニングを要求されていたのが、今になってよくわかる…)、日本のサッカーも長い目で見ると一歩ずつ進歩してきていると思います。

来るカタールでのワールドカップでも、日本代表にはぜひ頑張ってほしいと思います!

(オシムさんが遺した言葉を頭に叩き込んで!、個人的には、これまでに日本に関わった監督で一番好きなのがオシムさんで、選手では久保竜彦選手が好きでした)

 

その他にも、にわかサッカーファンじゃない証拠として、こんな「宝物」も出てきました!

当時は今のようにインターネットで観戦できる訳でも、スマホでポチっと押して物が買える時代でもありませんでした。

なので、それなりに探しまくって入手した記憶があります。

(難波の南海電車の高架下にあった「ワールドサッカー」によく訪れていました。バイエルンのマフラーは、大学時代の友人がドイツに旅行したときにわざわざ買ってきてくれました!)

Ajax Amsterdam 94-95,  FC Bayern München 99-00,  Brasil 98

わかる人には、とても懐かしく感じるのではないでしょうか?

当時のアヤックスには、トヨタカップを見てとても強烈な印象を受けた記憶が残っています。

あのポテンシャルの選手たちが、もし現代の戦術とフィジカルを身につけて戦ったらどんなサッカーになるのかな?、とか妄想も膨らみますね!

(監督だったファン・ハールは、今回のワールドカップでもオランダ代表を率いるので、そういう意味ではどんなサッカーをするか興味があります → 最近はかつてのような強さが失われているので、その中でどのようなサッカーをするか?という点で)

サッカーグッズは他にもいろんな「宝物」があるので、またの機会にお見せできればと思います。

 

さらに、リバプールだけではなくて、こちらにも行ってきました!

Barcelona, Spain  2010

当時はバルセロナもスペイン代表もピークにある時代だったので、今となってはかなり貴重な写真が撮れていますね。

(上はカンプ・ノウの外のお土産屋さん。メッシやプジョル、そして今となっては貴重なイブラヒモビッチ!のユニフォームも写っています。下は街のスポーツショップのショーウィンドウに、ワールドカップ優勝記念の巨大ポスターがありました!)

こんな強い歴史のあるチームと今回のワールドカップで日本代表は対戦するので、目標はベスト8とか言わずにできるだけの準備をして、一戦一戦を全力で戦ってほしいです!

 

ここまで見ると、サッカーオタクか!という声が聞こえてきそうなので、こんな「宝物」もあるんですよ!という写真もお見せしますね!

それは・・・

 

 

 

いかがでしょうか?( ´艸`)

これでトラキチは証明できたかな?

(今は患者さんにも、スタッフにも、僕なんかよりはるかにアツい方たちがいます!)

 

とはいえ、一番熱狂的だったのは確か中学生?の頃の暗黒時代ですし(中村監督で亀新フィーバーに湧いていたとき、甲子園の巨人戦に年に何回も観戦しに行っていたし、サンテレビにも18時からずっとかじりついていた…)、野茂選手がいた時代の近鉄バファローズも好きだったので(いてまえ打線、ですね、サッカーではガンバよりも断然セレッソ!)、どちらかというとスポーツ観戦が好きなんだろうな、と今になっては思います。

(当時売り出し中だった新庄選手が今やファイターズでビッグボスになる時代なので、月日の流れを感じますね…)

コロナ禍でしばらくは行けていませんが、またスタジアムに行って生で観戦したいですね!

 

いろいろ「宝物」についてダラダラと書いてしまいましたが、とにかく整理整頓という夢の目標の実現を目指して、日々「断捨離」を実践していこうと思いました!

 

リフレッシュ

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

夏休みの思い出に、ついに行ってきました!(温泉です、本人目線でお楽しみください)

Totsukawa, Nara

 

バイクに乗らなくなって足が遠のき、約10年ぶりの再訪でしたが、やはり自然の中で過ごす時間はプライスレスで最高でした!

(もちろん感染リスクには十分配慮して行動しましたが、山奥なので人も少なく、全く問題ありませんでした)

一方で、以前に入ったログハウスはお湯が枯れてしまったらしく、木が生い茂って廃墟になっていて、「諸行無常」であることも感じました。

(約20年前に初めて訪れたときは、石垣に囲まれた洞窟風呂でしたが、川の水面とほぼ同じ高さにあり、とても趣がありました。)

(こちらは、いつかの紀伊半島であった大雨後の川の増水により、無残にも流されてしまいました…)

 

ちなみに、こちらのよく行っていた共同浴場は、コロナの影響により休業していました…

こんな山奥まで影響が及んでいるのか・・・とびっくりしました。

 

帰りにこちらもお決まりのデコイに寄って、定番の手作りインドカレーを食べました。

こちらは約10年前と全く変わらないお店と味で、とてもおいしかったです!

 

自然の中で、よく遊び、よく食べる(そしてよく寝る)、という大学時代には当たり前だった「昔の生活様式」を思い出し、しばらく忘れていた自分にあったリフレッシュ法を思い出す良いきっかけになりました!

(その間に、何度も体を壊しました…)

幸い、最近患者さんにも新しい良いリフレッシュ方法を教わったので、少しずつ実践してまたいつかご報告できればと思います。

コロナ禍でストレスがたまりやすい日常生活が続きますが、皆様も感染には十分に気をつけながら、コロナに負けない基礎体力を保てるような健康方法の模索をぜひされて下さいね!

(本当はここから「バイ菌に負けないお口の(ひいては体の?)健康方法」に話をつなげたいのですが、長くなるのでまたの機会にさせて頂きます…)

ではまた!

 

 

 

【追記】

気分転換のチャンスが巡ってきたので、迷わず往還してきました。

冬なのでのぼせることもなく、ゆっくり長湯することができました。

 

そして、もちろんデコイにも寄りました。

 

自分に一番合った贅沢な時間を過ごすことができて、良いリフレッシュになりました!

 

 

【追追記】

実は、このエリアには他にもお気に入りの温泉があります。

その筆頭が、この温泉です!

Hongu, Wakayama

 

十津川村のさらに向こうにあって遠い上に、道も狭くてカーブが多くて運転が大変なので、以前はなかなか訪れることができませんでした。

今回は久しぶりに思い切って行ってみると、トンネルができていたり高架ができていたりで道がかなり快適に運転できるようになっていて、あっという間に着いてしまいました。

そして、温泉でリフレッシュしたあとは「熊野本宮大社」にもお参りして、しっかりお祈りもしてきました。

 

僕は長年の習慣で、五條からR168を南下して日帰りアプローチするのが常ですが、紀伊田辺駅まではJRで特急くろしおに乗って、そこからレンタカーで白浜温泉や龍神温泉と組み合わせるルート(宿泊つきの方がゆっくりできるかな?)もあります。

まだ行かれたことのない方は、一度お試しになられてみてくださいね。

 

 

【追追追記】

今度は山に登ってきました。

まずは写真でお楽しみください。

Omine, Nara

 

大峰山は1000年以上前から続く女人禁制を守る修験道の聖地ですが、お祈りをするために人生で2回目の挑戦をしました。

ちなみに、1回目の挑戦の時に撮った写真はかなり神がかっていて、今もお気に入りの1枚です。

 

この時は「大峰奥駈道」に挑戦して、近鉄吉野駅から一日で大峰山寺までたどり着きましたが、途中から雨が降ってきて寒いし、霧も出てきて周りが見えなくなるし、本当にこれは死ぬかも、と思うような過酷な登山でした。(雨の「剣山スーパー林道」よりも遥かにキツかったです)

そして、日没間際にたどり着いた山小屋で一晩を過ごして、朝になって起きて扉を開けて外に出たときに目に飛び込んできた景色が、この写真になります。(この時はここで挫折して下山しました)

今回は天気も良く無理せず行程をこなすことができましたが、体のケアだけはしっかりしてから帰ることにしました。

 

それから、今回は大丈夫でしたが、後日に体が辛くなったとき(腰や膝の痛み)はこちらでお世話になることにしているので、体に不調のある方はぜひご利用してみてくださいね!

https://itami-clinic.com/youtsu/

(実は体のメンテナンスでもうひとつ行ってみたいところ@堺市があるのですが、こちらはいつか実際に行ったらまたレポートしますね!)

 

 

【追追追追記】

今度は海に行ってきました。

とは言っても、日帰り登山を計画して早朝から出かけたものの、あいにく天候が悪くて諦めたためで、奈良県南部を超えて人生初の三重県南部を目指しました。

Owase & Kumano, Mie

 

写真は尾鷲市の漁港と熊野市の海岸で撮った風景ですが、雨が降っていた山中とは打って変わって、ここは九州か?、沖縄か?、といった感じのきれいな海の景色が目の前に広がって、とても気持ちが良かったです。

朝が早かったので昼前にはもう着いていて、コロナ禍ということもあり食は自粛しましたが、今度来るときは泊りで海の幸を堪能したいなー、と思いました!

ちなみに、患者さんでこの辺りに?サーフィンに行かれている方や、串本でダイビングを楽しんでいる方もおられて、いろいろ話には聞いていたので、皆さんさすがに良いところをご存じだなぁ…(本格派!)、と感心しました👍

 

それから、今日はもう一つ新しい発見があったので、そのことについて少し…

帰りは新宮からはR168に入って、いつものルーティンの場所に立ち寄りながら(今回は、熊野本宮大社、上湯温泉、温泉地温泉。レポートは省略)、ひたすら山道を北上してくるのですが、五條市に100年以上続く銭湯があると以前から聴いていたので、今回初めて訪れてみることにしました。

詳しい事情はお伝えできないのですが、その日は運良く入ることができて、ご主人さんともいろんなお話ができて(写真も許可してくださった)、とても良い経験をさせて頂きました。

長く仕事を続けていく上での心構えというか、地域で貢献していく役割を担う責任というか、考えさせられて得られた気づきが多かったです。

第53回 栄湯 すぽっとらい燈 (gojo-gas.co.jp)

 

いただいた地域誌に五條市のいろんなお店が紹介されていたので、また通るときにはどこかに寄ってみようと思いました。

皆さんも近くを通ったときは、ぜひ調べて立ち寄ってみてくださいね!

 

 

【追 X5 記】

友人から突然のお誘いがあって、仕事終わりの夜な夜なに、北浜にあるハウスミュージックバーへ・・・

食後にもう一軒、世界のDJが集まる北浜のハウスミュージックバー『Compufunk Records』 | クリエイティブな旅を作るメディア NEO OSAKA

COMPUFUNK RECORDS

久しぶりにテクノの名曲を聴いて、昔の感覚(高校生、もう25年前!)を思い出すとともに、音楽の持つパワーと、コロナ禍でリアルに会って話す楽しさを感じた、貴重な夜のリフレッシュタイムでした👍

(623) Rhythim Is Rhythim – It Is What It Is (1988) – YouTube

(昔はFMラジオで聴いて知ったアーティストのCDを、難波のワルツ堂まで行って探して一か八かのジャケ買いしていましたが、そのことを考えると今は隔世の感がありますね!)

Zepp Osaka, Nanko, Osaka, 2000

ATC Hall, Nanko, Osaka, 2016

 

そして、翌朝も予定通り早起きして、今度はいつも通りのリフレッシュの場所へ!

しかしながら、行くところ行くところで、定休日(上湯温泉、デコイ)、満席(道の駅、そば)、臨時休業(スプルース@谷瀬の吊橋)… といった感じで、今日はことごとく思った通りにいかない一日でした…(昼ご飯にありつけない…)

 

そんな中でも、そんな中だからこそ!と思い立ち、予定にはなかった熊野本宮大社まで出向いて、神頼みをしてきました。

熊野川の河川敷で小一時間ワーケーションw ができて、とても良い時間が過ごせました!👍(メール作業+気分転換+日焼け)

 

それから、空いているお昼どきを狙って行った湯泉地温泉では、休日にもかかわらずなんと奇跡の独泉に!

露天風呂と内湯の交互浴を満喫できて、至福の時を過ごせました!♨

 

そして最後にもうひとつ!

先日、五條市の栄湯に伺ったときに教えてもらった地域紙に掲載されていたピザ屋さんを思い出して、15時を過ぎていたけど探して行ってみることにしました。

第48回 石窯ナポリピッツァLUMBERMILL(ランバーミル) | すぽっとらい燈 (gojo-gas.co.jp)

閉店間際でラスト1枚というギリギリのタイミングでしたが、快く受け入れてくださりました(感謝!)

とても雰囲気の良いお店で、初めてなので看板メニューの水牛モッツァレラチーズのピザを注文しましたが、これがまためちゃめちゃおいしかったです!👍(おすすめです)

ピッツェリア ランバーミル(@pizzeria_lumbermill) • Instagram写真と動画

 

このように、生きていれば良いことも悪いことも?(うまくいくこともいかないことも?)ありますが、起こったことを冷静に受け止めて、それをプラスに変えていけるようなパワーを持てるようになりたいな、と思いました!

 

追 X6 記

友人から、またもや突然のお誘いが・・・

Umeda, Osaka

 

追 X7 記

本町(船場)時代に患者さんに教えてもらっていたけど、10年来なかなか訪れる機会がなかった丹波篠山の名店についに!

幸か不幸かシーズンを外していたので、ゆっくりおいしくいただくことができました!

 

その後は北摂のとある温泉へ!

こちらは10年の時の流れを感じる、貴重な機会になりました!

 

そういえば、10年前には丹波篠山での思い出も・・・

 

追 X8

以前に日帰り登山を諦めた「弥山・八経ヶ岳」に再挑戦!

修験道の山だけあって、さすがの登りごたえでしたー(疲れたぁー)

その分、見れた景色や味わうことができた感覚はどれも最高で、改めて山登りの魅力に取りつかれました!

 

今回は身の安全に気を配って山小屋に一泊しましたが、翌朝にたまたま早起きして偶然(何も考えていない・・・)見た日の出の景色は、はとてもきれいでした!

その後はガスが出てきたので、すぐ近くの八経ヶ岳の山頂では全く見晴らすことはできませんでしたが、降りていくにつれて快晴の天気に変わっていって、改めて山(自然)の怖さを体感することができました(個人的には最良の学習方法ですw)

最後に、今回の旅?で長年バックパック旅行や山登りでお世話になったリュック(ZERO POINT、60L、モンベル)と登山靴(モンベル)がついに限界を迎えて、新たな相棒と交替することになりました・・・(見た目は大丈夫そうですが、リュックは内側がボロボロ、ベタベタ・・・、靴は最後はつま先の靴底が剥がれてしまいました・・・)

かれこれ20年近くの酷使(ほったらかしも含めてw)に耐えてくれたので、本当によく持ってくれたと思います。

自分の仕事でもこのような商品?(結果=長持ち!)を皆様に供給?(ご提供=満足!)できるように、精進していきますね!(残念ながら臨床で100%はありえませんが、できるだけの努力を積み重ねていく所存です)

 

追 X9 記

勉強会のついでに、広島の友人の先生の医院におじゃましてきました。

以前に大阪に来られた時には、当院にも遊びに来てくれたのですが、今回はその逆で、僕が先生の医院を見学させてもらいました。

開業祝いに送ったモンステラも、元気に成長しているとのことでした!👍

それにしても、本場のお好み焼きはおいしかったです・・・(細かいですが、レジのポスターやマットがさすが広島ですね!)

 

バイクが、好きだ。

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

 

以前にこのキャッチコピーに出会ったときにも秘かに興奮していたのですが、今日はたまたま凄い発見をして、さらにテンションが上がってしまいました!

バイクが、好きだ。(ご参考まで)

Honda GO(このサービスの存在を知ったときも、テンションめちゃ上がりました!)

 

その発見とは・・・

CRF250 Rally です!

(2017年に発売されていたみたいなので、いかにバイクから離れてしまっているかに気づかされます・・・)

たまたま本物が突然目の前に現れたんですが、それにしてもこれはやばいくらいカッコいいですねー。

昔にあこがれていたCRM250Rアフリカツイン が、取り回しやすいツーリング用に進化して、現代に蘇った感じです。

本当に最高です!!

 

ちなみに、こちらもいつかは乗ってみたいモデルですねー KLX300RCRF450RCRF450 Rally(下の写真です)

パワーのあるエンジンを回して、世界の悪路を駆け巡るのが究極の夢です!(命懸けになるので現実的には難しいかな・・・)

 

 

さすがに危険なので長らくバイクは自粛しているのですが、これはもう「HONDA GO」を利用して十津川詣でを復活させるしかないですね!

その時に向けて、準備を頑張ろうと思いました!!

 

※ 過去の思い出です・・・(2004年かな? もう16年も経つんですね・・・)

Takatsuki, Osaka

 

【追記】

パリ・ダカールラリーの写真を見つけたので、いくつか載せてみました。

以前に乗っていたバイクと車に似ているので(もちろん市販車ですが…)、この手の写真を見ると、ついつい興奮してしまいますね!

いつか夢を実現できる時が来ることを信じて、日々を頑張って過ごしていこうと思います。

 

 

【追追記】

Chitose, Hokkaido

 

この話の流れでこの写真を見られても、あまりピンとはこないかもしれないですね・・・

でも、僕にとっては万感の想いが実現した写真なんです!

ということは・・・

 

Naganuma, Hokkaido

Day1, Chitose ~ Yubari ~ Nissho Pass ~ Obihiro)

※ Road Sign(R274, Obihiro 171km, Hidaka 81km, Mikawa 6km)

 

Urakawa, Hokkaido

Day2, Obihiro ~ Kushiro ~ Lake Kussharo ~ Bihoro Pass ~ Kitami)

※ with CB650R from Tokyo

 

Sekihoku Pass, Hokkaido

Day3, Kitami ~ Sekihoku Pass ~ Sounkyo ~ Sapporo)

※ Fleeting Sunshine to Sapporo(223km left)

 

いかがでしょうか?

20年ぶりにバイクで北海道を満喫してきました!

 

実はこの旅のきっかけは、学会が北海道(札幌)で開催されるのに合わせて、先輩が「ツーリングに行こう!」と誘ってくださったのが全ての始まりでした。

(そして、もう一つ乗り越えないといけない、でもここには書けないハードルもあったのですが、「○○したらいいっしょ」という一言で、乗り越えることができました!)

久しぶりの風を切って駆ける感覚、距離や時間、天気を読む感覚、まっすぐだけどデコボコが潜んでいる道路(ネズミ取りも!)、牧場を通過するときに漂ってくるう○この匂い、などなど、眠っていた元ライダーの記憶がすぐに甦ってきて、言葉ではうまく表現できないけど、最高に気持ちよかったです!

 

ということで、楽しんできた思い出の一部を写真でご紹介すると・・・

 

まずは、北海道と言えば「食」ですね。

20年前から行動パターンは進化していませんが、うまいもんはやはりうまい!

ジンギスカン(有楽町@西帯広、激ウマ!、4回目の訪問 w)、勝手丼(和商市場@釧路、ウニ、いくら、大トロ、サーモン、くじら、・・・、とカニ汁で2000円ちょい!)、白湯塩ラーメン(@弟子屈、先輩の嗅覚!)、生カキと海鮮串焼き(地元の居酒屋@北見)、・・・

そして、札幌では、味噌ラーメンにお寿司、さらに新千歳空港では、ダメ押しの味噌ラーメンに帯広と旭川で食べ損ねた豚丼 w、と食欲を満たし続けた旅でもありました!

 

次にご紹介したいのは「温泉」ですが、こちらは準備とリサーチ不足により、かなり軽めで終わってしまいました・・・

(というよりは、以前の行動パターンが異常なだけですね w →1日平均、3湯ペース?、今回は帯広と千歳で良質の「銭湯」があることも知らずに、痛恨のスルー・・・→「アサヒ湯」、「朋の湯温泉」@帯広、「松原温泉」@千歳)

時間の制約があったので足湯が多かった(@弟子屈、温根沼)中で、唯一自然の中で浸かることができた和琴温泉(@屈斜路湖畔)では、地元のご夫婦(主におばあちゃん w)と温泉のしきたり(特に夜は地元の人達で賑わうそう)や、健康談義(脳梗塞、半身麻痺とリハビリ、患者さんの立場から見たお医者さんとのかかわり方)について話し込むことができたので、それなりに濃い時間を経験することができました。

(もう一つの浸かることのできた層雲峡温泉では、以前に入った共同風呂が見当たらなかったのと、集客?のポスターの作り込み方に、時の流れを感じました w →ちなみに、夕張メロンはこちら・・・)

 

他にもお話したい思い出はいっぱいありますが、いずれにせよバイクと旅の経験値は確実に上がったので、次回のツーリング(✖ →学会 )が楽しみです!

 

【追追追記】

話がダラダラ続いてまとまりがなくなってしまいそうだったので(でもまだ書き足りない!)、一区切りして早速の【追記】です w

 

① 今回は過去の北海道ツアー(2000、2001、2002)ではあまり記憶にない悪天候が、ずっと続きました。

(全行程が曇り~小雨や霧、そしてたまに晴れ間がのぞく・・・、で何とか耐えてくれました)

北海道は梅雨も台風もほとんど来ない(ので、これまでは雨は夕立くらいしか遭ったことがなかった)イメージでしたが、こういうところからも地球の環境が変化している(温暖化?)影響が読み取れるような気がしました。

(インバウンドの影響も危惧していましたが、コロナの規制でなのか?、まだあまり押し寄せてきていなかったので良かったです)

Nissho Pass, Hokkaido

 

いつもなら快晴で、道東の景色を遥か彼方まで見渡せるのですが、あいにく展望台での空模様もこんな感じでした・・・。

苫小牧から来る先輩との待ち合わせで、暫しの雨宿りです・・・

 

Teshikaga, Hokkaido

 

最近のバイクにはUSBのジャックがついていて(ハンドルバーの銀色のところ)、スマホをナビ代わりに使いながら同時に充電までできるみたいで、とても便利でびっくりしました!

(写真を探したけどよく考えると、スマホが接続している写真はスマホでは撮れない!w)

たまたまケーブルを持っていたので充電には役に立ったけど、地図やガイドブックは持ってこず、過去の記憶と道路標識と聞き込みに頼ってしまったので、ナビまでは活用しきれませんでした・・・

(あとでGPSで走行経路を記録できることを知って後悔・・・)

次回からはうまく使いこなしたいですね!

 


Sapporo, Hokkaido

 

浪人明けの春に、先に北海道大学に入学していた友人に連れていってもらったお店を探して、再訪してきました。(まだ開店前でした)

北大生がよく行く食堂みたいなお店で、当時は名物「カツゲキ」(カツ丼激盛)を勝手に注文されましたが、もちろん食べきれませんでした(汗)

恵迪寮」とともにもの凄い衝撃を受けたことが、まだ昨日のように鮮明に記憶に焼き付いています。

今回はどちらも中まで入り込むことはできませんでしたが、またいつか体感してみたいですね!

(ちなみに、それから入学した大学生活との落差があまりにも大きくて、一時期は本気で再受験しようかと思い悩んでいました。結局、膝を怪我してそれどころではなくなったんですが、手術をしてリハビリに打ち込んだ経験も、その後に一念発起してバイクに乗り始めてからの数々の旅の経験も、確実に今につながっているので、人生はわからないものだなぁ・・・、とつくづく思うところです)

 

いかがでしたでしょうか?

リアルな体験談は、最近よくある情報発信とは、少しは違ったのではないでしょうか?

このあたりのことについては思うところもあるので、また別の機会にでもお話できればと思います。

ではまた!

 

※ おみやげです

 

お土産

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

患者さんからいろんなお土産を頂きます。

特に開業してからは昔のように自由に旅に出ることもできなくなってしまったので、旅の思い出を中心にいろんなお話ができるのは、良い気分転換になっています。

今回は写真メインで、その一部をご紹介したいと思います。

 

1.カンボジア

素朴な味でした。昔に旅したことがあるので、記憶が蘇ってきて懐かしかったです。

ちなみに・・・

カンボジアでおすすめの観光地です。

ベンメリアという遺跡で、アンコールワットのあるシェムリアップという町から東へ約2時間ほどで行けます。

当時はほとんど観光客もいなかったので、静かに散策できました。

あと、当時の写真はすぐには見つかりませんでしたが、コーケーという遺跡にも行きました。

ベンメリアよりもさらに遠くて、地雷が埋まっている悪路を通り抜けるためアプローチが大変でしたが、こちらはさらに手つかずの状態でほぼ貸し切り状態でした。

もし行ってみたい場合は、旅行会社に問い合わせてみてくださいね。(バックパッカーなら、僕の経験を直接お伝えしますw)

 

2.エジプト

デーツ。

棗椰子(なつめやし)の実です。

中東では栄養価が高いので、よく食べられているそうです。

患者さんが体調に気を遣って、買ってきてくださりました。

おかげで?今年の冬はまだ体調を崩していません!

ちなみに、中東ではエジプトには行ったことはないですが、ヨルダンには行ったことがあります。(ペトラと死海、2003年)

写真はアナログのため、すぐコピペできませんでした・・・

 

3.ウズベキスタン

なぜか途上国が続きます・・・(笑)

さすがに、中央アジアには行ったことがありません。。。

アジアでは、シルクロード(ウイグル~〇〇スタン)、チベット(~インド)、ヒマラヤ(ネパールとブータン)、イラン、モンゴル、シベリア・・・には、いつか行ってみたいですね!

写真はおそらくウズベキスタン製の歯ブラシです。(歯磨き粉は何故かアメリカ製(Colgate社)でした…)

患者さん曰く、日本で売っているものよりかなり大きいけど意外に磨きやすい、とのこと。

Genki(ヘッドが大きな日本製の歯ブラシ)を本格的に導入してみようかな?、と思いました。

 

4.タイ

南国感にあふれていて面白いですね。(僕は初見でしたが、みなさまはいかがでしょうか?)

味もおいしかったです!

 

5.フランス (モン・サン=ミシェル

有名なお菓子(お土産)だそうです。

フランスはパリしか行ったことがないので、憧れますね。

修道院の話など、いろいろ教えて頂きました。

ちなみに、フランスの写真が見つかったので載せておきます。

凱旋門の下からの撮影ですが、祝日だったためフランスの国旗が掲揚されていました。

なかなかインターナショナルな感じで、皆さん人生を楽しまれていてうらやましい限りですね!

でも、そうやって旅先でも憶えて下さっていて、わざわざお土産を買って来てもらえるのは、本当にありがたいし、幸せなことです(^v^)

世界中、日本中、そして日々の生活の中で不自由なく食生活を楽しんで頂けるように、これからも頑張っていこうと思いました!

 

 

【追記】

前回は海外編だったので、今回は日本編を一部公開してみようと思います。

患者さんの個性と気持ちがよくわかる一品ばかりで、いつもとてもありがたく頂いております。

今回は写真とリンクでいきます。

 

1. (毎年頂いています)

https://www.maff.go.jp/kinki/tiiki/nara/photo/photo_2019/report_20190901.html

 

2. いちご(大きい!)

http://www.taberin.jp/

 

3. クッキー(東京でわざわざ買ってきて頂きました!)

http://www.z-kayanuma.com/

 

4. パイ(沖縄から産地直送)

 

5. 和菓子①(わざわざ買ってきてくださって恐縮です)

 

6. 和菓子②(職人さんの手作りです!)

→ 差し入れ

 

7. カニ(冷凍で頂いたので、鍋にしてみました)

 

8. クリスマスケーキ(みんなで頂きました)

 

いろいろお気遣い頂いて、ありがとうございます。

他にもいろいろ頂いているので、また写真を見つけたら更新しますね。

花粉症

堺市北区 新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

 

今年の花粉症はかなりきついですね。

ここ数年はあまり苦しまずにやり過ごしていましたが、今年はどうやらそうはいかない感じです。

 

思い返せば、高校生のときに初めて花粉症を発症したので、かれこれ20年の付き合いになります。

最初の一年は耳鼻科に通って薬をもらって飲みましたがどうもスッキリせず、逆に眠くなったり口が渇いたりする副作用?と思われる症状が気になったので、翌年からはお医者さんに頼らずに自力で病気に慣れていく(体を鍛えていく)方向に切り替えました。

(当時はまだインターネットも今ほどは発達しておらず、免疫学や薬理学などの専門的な知識もなかったため、自分なりに考えて勝手に判断していました。なので、皆さんは決して真似しないで、お医者さんの指示に従って下さいね (^人^) )

その後、大学に入学してバイクに乗り始めて、春のこの時期は吉野~十津川村や大台ヶ原、あるいは高野山~龍神村を頻繁に訪れるようになったので、毎年猛烈な花粉を浴びて、目はショボショボ、鼻水はダラダラ、くしゃみしまくりの状態が繰り返されていました。

しかし、いつしかあまり症状が気にならなくなっていきました。

バイクに乗らなくなって花粉を浴びる量が減ったからなのか、自然の中で体に耐性がついて慣れてしまったからなのかわかりませんが、症状もそれなりで比較的落ち着いていたので、勝手にアレルギーを克服できたかな?と思い込んでいました。

(時期的には免疫学や薬理学を学んだ後ですが、あまり思考回路は変わっていないですね(^^; 一応この頃には、薬の作用機序が対症療法なので、逆に薬に頼る体質になりたくな、と自分なりに考えていました。正しいのか間違っているのかいまだにわからないので、皆さんは参考にされないで下さいね (^人^) )

 

そこに今年の猛烈な花粉が襲いかかってきました。

一説によると、例年の4倍以上の量が飛んでいるみたいですね。

昔に山の中で浴びていた花粉の量と比べて多いのか少ないのかよくわかりませんが、時間が経って免疫の記憶が低下しているからなのか、あるいは歳のせいで体が弱くなっているからなのか、いずれにせよ体が今年の花粉の量に耐えられなくなっていることだけは間違いがなさそうです。

もちろん今回もこれまでと同様に薬には頼らずに乗り切るつもりですが、20年の歳月を経て、体の花粉に対する感受性の変化(アレルギー歴と加齢の積み重ねによる)の影響もあるのかもしれないな、と思いました。

 

ところで、この構図は花粉症に限った話ではなくて、実は虫歯や歯周病といった歯の病気にも当てはまります。

つまり、花粉を細菌、花粉の量を歯磨きやメンテナンスによる口の中の清潔さ(汚れの程度、プラークコントロール)、体の感受性を免疫力(病歴や加齢の影響を受けます)に置き換えてもらうと、理解しやすいかと思います。

花粉症では花粉に対して体が過剰に反応することで目のかゆみや鼻水、くしゃみといった症状が出ますが、虫歯では口の中に常にいる細菌に対して食べ物の中に含まれる砂糖というエサを与えることで、細菌が酸を出して歯が溶けますし、歯周病では歯茎の中に汚れ(歯石、プラーク、バイオフィルム)がたまりすぎると歯茎に炎症が起こって歯を支えている骨が溶けて、歯茎が腫れたり歯が揺れたりする症状が出ます。

(厳密に言うと、虫歯は免疫があまり関与できないので花粉症との比較は不適切なのですが、ここでは細菌が原因で体に悪影響を及ぼすことを強調するために、敢えてこのような書き方をさせて頂きました m(__)m )

今回は免疫学や薬理学などの専門的な説明は省きましたが (これも敢えてですが)、病気が何故起こるか?という原理原則が大まかにでも理解することで、どうすれば良いか?という進むべき方向性も自ずと見えてくるのではないでしょうか?

今後はその辺りをより意識して、患者さんに説明していこうと思いました!(^_^ゞ

 

 

【追記】

ここ数日は花粉症の症状がましになってきて、ピークが過ぎたような気がしています。

(ちなみに僕はスギ花粉のアレルギーで、ヒノキは大丈夫だと「勝手にw」自己分析しています)

最近雨が多いおかげなのか、あるいは体が遅ればせながら鍛えられて慣れてきたのか自分でもよくわかりませんが、今後の成り行きを見ながら検証してみますね!

(いつものように下書きと投稿に時差が発生していますので、数週間前の話だとご理解下さい m(__)m )

プロバイオティクス

堺市北区 新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

 

突然ですが、「プロバイオティクス」という言葉をご存知でしょうか?

以下のサイトに説明があるので、聞いたことのない方は一度ご自身で確認してみて下さい。

プロバイオティクスって何? – 大塚チルド食品 参照

自分なりの解釈としては、特定の食べ物や飲み物に入っている善玉菌を体に取り込むことで、腸内細菌のバランスを善玉菌優勢にして(相対的に悪玉菌を減らして)、体の本来持つ機能(消化、吸収、排便など)を引き出したり免疫力を上昇させたりして、より元気に、そしてより健康になりましょう、みたいな感じです。

具体的に商品で例を挙げると、① 明治プロビオヨーグルトR-1 、② ヤクルト400 、③ 明治プロビオヨーグルトLG21  などがあります。

もしかしたらはすでに飲まれている方もおられるかもしれませんし、その効果を実感されている方もおられるかもしれませんね。

僕はまだ始めたばかりなのでまだ効果は実感できていませんが、大学で研究をしていたこともあって、基本的には何でも鵜呑みにはしないでまずは疑って検証しようとする習慣が身についているので、今後にまた話す機会があれば、自分の体感も含めてお伝えしようと思います。

(商品のホームページを見てみたけれど、細菌の詳しい作用メカニズムまでは記載されていなかったので、盲信は危険ですね。こちらも含めて、また調べてお伝えします m(__)m )

 

でも理屈から考えると、個人的にはこれは起こり得る話だと思っています。

大学で細菌学を専門にされている教授と話したときに教えて頂いた話ですが、「以前は腸内は体の外側だから体内の環境とは関係がないと考えられてきたが、最近の研究では腸内細菌が体内の環境に影響を与えていると捉えられるようになってきていて、それを裏付けるデータも出てきている」と言われていました。

(例えば、胃潰瘍とヘリコバクター・ピロリの関係とか)

消化性潰瘍ガイド – 日本消火器病学会ガイドライン 参照

また、歯科医師会で予防歯科学の教授の講演を聴いたときにも、「子供のうちから口の中をきれいにしておく習慣があると、悪玉菌の増殖がコントロールされて、大人になってから虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができる可能性がある」と話されていました。

(例えば、歯周病における Red Complex とか)

歯周病菌とは – 大分県歯科医師会 参照

よく考えてみると、きれいに整理整頓されていてきちんとお掃除されている家の方が、ほったらかしで荒れ放題の空き家よりも傷みが少なくて、修理やリフォームも先に伸ばせて簡単に済ませれることが明らかなのと同じ理屈なので、当たり前と言えば当たり前の話な訳です。

 

これらの話をまとめて皆さんのお口の中に置き換えて考えてみると、定期検診(メンテナンス)による歯石除去(プラークコントロール)がいかに大事であるかがよくわかると思います。

というのも、口の中には腸内とは違って「歯」という細菌が定着することができる足場があり、さらに表面にこびりついた細菌の塊は歯ブラシで磨く程度では擦りとることができず、また抗生物質などの薬も効かなくなることが知られています。

(専門的にはこの細菌の塊の状態を、バイオフィルムと言います)

歯周病はバイオフィルム感染性 – 日吉歯科診療所 参照

つまり、口の中が汚れていて細菌がある程度の量を越えてしまうと、自分で取り除くことができなくなってしまうので、ほったらかしにしていると気づかないうちに虫歯や歯周病が進行してしまい、結果的に歯の寿命を短くしてしまうことになるのです。

これを防ぐには、今のところは歯医者さんで歯石取りやクリーニングをしてもらうしか方法がありません。

逆に言うと、ほったらかしにしていたにもかかわらず、「痛くないようにしてほしい」とか、「歯や神経を抜かないでほしい」とか希望されても、「無理なものは無理です…」としか答えようがないことも、ここまで読んでもらえればわかって頂けると思います。

(実際のところはそうは思ってもそのまま言うことができない場合も多いので、日々頭を悩ませながら診療しています)

また最近は、一通り治療が終わった患者さんでも、ある程度で一旦治療を終えて残った怪しい歯は経過観察している患者さんでも、メンテナンスに通われることでそれなりに維持できることを実感していますし、医療や介護の現場でお仕事をされている患者さんにお話を伺ってみても、みんな「口腔ケアは大切」だと言われていて、認識もかなり広まってきているように感じています。

口腔ケア – 8020推進財団 参照

なので、皆さんにおかれましても、ぜひ「痛くなって困ってから歯医者さんに(嫌々)行く」のではなくて、「悪くならないようにするために歯医者さんに行こう!」というように意識改革を起こして頂いて、ご自身の体はご自身で守る(管理する)という意識を身につけてもらえると、健康には一番良いのではないかと思います。

(僕も今年は40歳で厄年にもなるので、本格的な人間ドックに行くつもりです)

 

では、口の中における「プロバイオティクス」についてはどうなのか?、という疑問を持たれた方もおられるのではないでしょうか?

これに相当する食べ物や飲み物については、昔からリステリンやイソジン(うがい薬でもある)といった洗口液が有名ですが、実はこれらは殺菌・消毒するものであり、結果として善玉菌が優勢になることはあっても善玉菌が成分に含まれている訳ではないので、厳密には「プロバイオティクス」とは言えない部分があります。

また、これらの洗口液ではバイオフィルム状態になった細菌の塊を殺菌したり取り除くことはできず、あくまでも新たに付着してバイオフィルムが成熟していくのを防ぐ程度の効果しか期待できないので、これも盲信は危険です。

最近になって、ラクレッシュという善玉菌を含む正真正銘の「プロバイオティクス」商品も開発されてきているので、今後の検証が楽しみです。

ラクレッシュ – L8020協議会 参照

L8020菌を使用した製品のご案内 – Campus Medico 参照

(個人的には、歯が悪くて困られているご両親がおられるお子さんの虫歯予防に、定期検診やフッ素塗布と組み合わせて使用するのが、最も効果的ではないかと今のところは考えています)

 

以上、難しいことを長々と書いてきましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました m(__)m

今回は歯医者さんの目線からお話しましたが、お医者さんの視点から体の健康を考えるなら、食事、運動、睡眠、ストレス、お酒とタバコ… といった「生活習慣」の見直しが必要不可欠になると考えています。

歯科とも関連することが多いトピックばかりなので、またいずれ別の機会にお話しますね。

皆さんの健康に対する意識を変えるきっかけになれば幸いです。

ではまた!

 

仕事納めに考えたこと

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

あっという間に1年が過ぎていきました。

歳を重ねるごとに、そのスピードが速くなっていくのを実感しています。。。

実感と言えば、診療における「師走」の実感にも変化がありました。

日々感じていることにもつながると思うので、今回は前回の投稿で予告した「メンテナンスの効果」も交えてお話させて頂きます。

※ 過去の投稿 「師走」(2014年12月14日)、「定期検診」(2014年10月23日) ご参考まで

 
まずは「師走の実感の変化」ですが、例年なら「痛い」「腫れた」「取れた」と訴えられて来院される患者さんが多くてバタバタしていた記憶しかないのですが、今年は意外と落ち着いていて、来られた場合でも余裕を持って対応することができました。

仕事納めが済んでホッと一息ついた時間にふと考えてみたところ、これには大きくわけて2つの要因があると思いました。

 

まずひとつ目は、「スタッフの能力アップ」です。

応急処置を始めるまでに必要な、お困りごとの聴きとり(問診)やいろんな検査(診査)などを的確に済ませてくれるおかげで、予約の患者さんにしわ寄せがいき過ぎることなく、すぐに診断して説明して治療に取りかかれるようになりました。

また、通院されている患者さんにおいても、歯のことで困らず無事に年を越して頂けるように、計画的に治療を進めることができていることも大きいんだろう、と思います。

まだまだ改善の余地はありますが、チームプレーのとっかかりをつかめたことを実感できただけでも、これからにつながる良い兆しだなと思いました!

 

そしてふたつ目は、「患者さんの意識の変化」です。

治療が一通り終わった後にも定期的にメンテナンスに来院される患者さんが増えてきたため、地域の人たちの中で、おそらく「痛い」「腫れた」については起こりにくい (「取れた」については消耗品なので仕方がないです))状況に持ち込めている方の割合が大きくなってきたのではないか?と考えるに至りました。

今までは勤務医だったり開院してまもない間で、それほど多くの新しい患者さんを診察する機会がなかったのでわかりませんでしたが、大学時代からひとりの患者さんを長期に渡ってメンテナンスをしてきて実感していた効果 (10年を越えてくると、うまくいく場合もいかない場合も含めていろんな気づきがあります))を、より大きな単位 (一開業医として))でも実感することができて、今後の当院におけるメンテナンス(予防歯科)への取り組みの大きな指針を得たように思いました。

お正月休みに、じっくり現場への落とし込みについて考えてみようと思います (^_^ゞ

 

でも、これだけでは「メンテナンスの効果」や「患者さんの意識の変化」についてはピンとこないと思いますので、ここからは当院で実際にあった事例を基に、いくつか具体的にお話してみます。

 

① それなりに持たせていく

あちこち悪いところはあるんだけど、踏み込むと大がかりになるので、あるいは患者さんが抜きたくないので、メンテナンスをしながらそれなりに持たせていく形での診察(予防?治療?)を継続している方々がおられます。

いずれ介入が必要になることはお互いにわかってはいるのですが、のらりくらりと数年は困らずに来ていたりもしています。

今までの僕なら大学病院やビジネス街の医院に勤務していたこともあり、即断即決、治療すべきところはすぐ介入することが基本でしたが、郊外の住宅街で、しかも高齢の方も多くおられる地域性を考えると、これはこれでひとつのやり方だな、と思うようになりました。

というのも、大体そういう患者さんはもともと定期的にメンテナンスに通う習慣がないため歯周病の状態もよろしくないことが多いのですが、少なくとも通って頂いているうちにある程度はこちらが病状を管理できるようになるので、次に介入するときにはそれなりにきれいなお口の中の状況からスタートできて、より早くて質の高い治療が提供できることに気がついたからです。

さらに、その間に先生や衛生士との信頼関係も築くことができて、またご自身にあった歯磨きのやり方を身につけて頂くこともできているので、時期が来たときの治療への移行が、患者さんの心理的にも受け入れやすくなることもわかりました。

特に高齢の方にとっては、口の中を清潔な状態に保っておくことは、80歳以上の高齢者 における死因で第3位である「(誤嚥性)肺炎」の予防にも役立つので、元気で長生きするためにメンテナンスは欠かせないのではないかな、と思うようになりました。

ちなみに、死因の第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第3位が脳血管疾患で、第4位が老衰、第5位が肺炎みたいです。(第3~5位の割合はほぼ同じ)

超高齢化社会を迎える今後に向けて、歯科医が現場できる貢献の仕方を引き続き模索していこうと思いました!

 

② いざというときに役に立つ

今年は台風に大雨、さらには地震まで起こる始末で、災害に見舞われ続けた一年間だった、と言うこともできるのではないかと思います。

その中で、「備えあれば憂いなし」と感じるところも多かったのではないでしょうか?

これは健康と病気の関係にもあてはまることなんですが、そのわかりやすい例を経験したので、ご紹介させて頂きます。

 

ご高齢のご夫婦でしたが、ぼちぼち通われてそれなりに治療をさせて頂いて、揃ってメンテナンスに来るようになられておられました。(①の状況に持ち込むことに成功した)

そんなある日、ご主人さんが病気になられて、しばらくお二人とも来られなくなりました。

一年弱の闘病生活を乗り越えられて無事に帰って来られましたが、歯磨きを “それなりに” されていたおかげで、大規模な治療は必要ない状態で戻ってくることができました。

そして、しっかり咬んで食べることができたので、今では元通りのお元気な状態まで回復されています。

悲しいことですが、これとは全く反対のケースも経験しているので、まさに「備えあれば憂いなし」だな、と思うようになりました。

今後はこのように健康寿命が長くて、言葉は悪いですが、「ピンピンコロリ」になる患者さんが増えていくように、「メンテナンスの効果」をお伝えして、「患者さんの意識の変化」を起こす取り組みを続けていこうと思いました!

(お子さんやお父さん、お母さんバージョンも頭の中にはあるので、お正月休みの宿題にしたいと思います)

 

③ 咬めると元気になり、意識も上がる

これは今までの①、②とは逆説的ですが、大規模な治療を乗り越えられた患者さんは、まじめに通われるようになる気がしています。

これは咬めなくて辛い経験が身に染みているために、そして咬めるようになって状態が良くなることを実感するために、とりあえず診てもらっておいた方が安心、もう大変な治療は勘弁して、という心理作用が働いているものと考えています。

そういう意味では、まだ歯がなくなっていない、困っていない患者さんに、如何に予防が大事なことかをわかってもらうことが大事になってくると思うので、その辺りも意識してメンテナンスに来られる患者さんには繰り返しお伝えして、正しい知識を身につけていってもらわないといけないな、と思いました。

 

以上、話が長くなりましたが、メンテナンスについての理解を深めて頂けましたでしょうか?

これは歯科だけの話ではなくて、基本的には全身の健康と病気にもあてはまる考え方なので、普段は忙しくてなかなかゆっくりと自分の健康について考える時間がない人ほど、お正月休みの間に一度お考えになられてみられてはどうかな、と思いました。

では、皆さん、よいお年を!

差し入れ

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です

先日、患者さんから「スタッフの皆さんに…」と、超素敵な差し入れを頂きました。

それは何と…

グレープフルーツゼリーです! (^○^)

何でも患者さんは和菓子の職人さんだそうで、わざわざ手作りして届けて下さりました。

現在も堺の老舗のお店にお勤めだそうです。

今までそうとは全然知らずに治療をしていましたが、同じ“食”に携わる職人としての心意気が通じあったのでしょうか?

勝手にそう思い込んで、ひとりで自己満足の悦に入ってしまうとともに、できるだけ質の高い仕事を安定して提供して、多くの患者さんに満足してもらえるように、より一層の改善を図っていかないといけないな、と思いました!(^_^ゞ

 

それから、これも何人もの患者さんから話を伺って学んだことですが、年を重ねていくと最後は食べることしか楽しみがなくなるそうで、歯の大切さが身に染みてわかるそうです。

よく「歯は一番大事」とか「もっと早くに気づいていたら良かった」とか言われるのを聞くと、大昔にCMであった「芸能人は歯が命」は、実はみんなに当てはまることなんだなぁ~、と思わされます。

今の自分の理解としては、人間の欲には、食欲、睡眠欲、性欲…といった生理的・本能的な欲求から、金銭欲、名誉欲、承認欲求…といった心理・社会的な欲求までたくさんの種類がありますが、年を重ねる毎に余分なものが削ぎ落とされていき (あるいは手放されていき)、最後に残るのが「食」になるのではないか? と考えるに至りました。

※ 欲求とは?- Wikipedia 参照

そう考えると、口の働きは「食べること」(咀嚼・嚥下→消化・栄養吸収) にとどまらず、「話すこと」(会話)や「笑うこと」(表情)、「呼吸すること」(睡眠)、など生きていくのに必要不可欠なことがたくさんあります。

若いときは当たり前すぎて気づかなかったことでも、年齢を重ねていろいろ思い通りにいかないことが増えてきたり体が悪くなっていくことを実感し始めると、元気でいたい、美味しいものを食べて毎日を楽しみたい、という希望がより大きくなってくるのではないか?と思うようになりました。

 

先程の和菓子の職人さんも、おそらくパティシエの職業病 (甘いものを作って試食する→虫歯になる) の悪循環で長年困られていた問題 (食べづらい) が治療で改善の方向に向かったことがご本人にとっては良かったのではないかと推測していますが、実はこれは生活習慣病の典型です。

長年に渡る病気の原因の蓄積は案外自覚しにくいもので、症状が出て気づいたときに重症化していることは、お医者さんにかかる病気も含めてよくあることです。

仕事とはいえ一生懸命働いてきて、最終的に体を壊してやりたいことが満足にできなくなるのは、とても悲しいしもったいないことです。

(自分のこれまでの経験の反省も含む。でも、なかなか改善できていないところが辛いところで、まさに「医者の不養生」状態ですw)

この状況を改善するのにはダイエットや禁煙と同じでかなり強い意思とその持続が必要ですが、残念ながらそのようにきちんと自己管理できる方は、仕事や子育てで忙しい働き盛りの世代に限らず、お子さんでもご高齢の方でもそれほど多くはおられないと思います。

かといって、○イザップのように短期間で追い込んで目標達成するのも、こと「健康」に関しては違うように思います。

(しかし、これはあくまでも生活習慣病の予防に限った話です。病気の「治療」については、そんなにのんびり構えていたのでは治らないし、結果にもコミットできないので、やはり必要なアプローチだと思います)

歯の治療だけで患者さんの生活習慣の全てがわかるわけでも治せるわけでもないので難しいところですが、病気の治療(修理)に没頭するだけではなくて、できるだけ患者さんに寄り添い、背景を読み取り、気持ちに応えて、長期間に渡り健康をサポートしていく(メンテナンス)ことの大切さを改めて教わりました!

(治療とリハビリの両立みたいな感じですね)

このメンテナンスの効果については、定期的に来られている多くの患者さんで実感しているところなので、また別の機会にお話しできればと思います。

 

今年の正月休みは更新を頑張らないといけないですね! 師走に入り、その名の通り慌ただしい毎日を過ごしておりますが、いよいよ年の瀬も押し迫り、今年もあと数日を残すのみとなってしまいました。

皆様におかれましてもご自愛なさって、よいお年をお迎え下さいね。

 

 

【追記】

先日・・・と書き出しましたが、実はいつものように書くのが遅くなって月日が流れていて、調べてみると10月5日の話でした。

で、これは本当にこの投稿の数日前ですが、患者さんがまた超素敵な差し入れを届けてくれました!

今回は・・・

いちご大福です!!

手作りのお菓子はお店では売っていない唯一無二の一品であり、この上ない贅沢ですね!

仕事のあり方として、見習いたいなと思いました。

来年はその辺りにも取り組んでいくように頑張ります!(^_^ゞ

 

 

【追追記】 ちなみに・・・

(参考)脳内メーカー ←試してみて下さい

自分はどうやら三大欲求(生理的・本能的)の塊のようですw (単細胞?)

逆に言うと、金銭欲、名誉欲、承認欲求(心理的・社会的)などの高次の欲求は、良いのか悪いのかわかりませんが、あまりないようです。。。 (不器用?)

ある意味で、わかる人にはわかりやすい性格なのではないかと思いました!

勉強してきました

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です

先週の日曜日に、大阪大学歯学部同窓会の学術講演会に出席して、以下のお話を勉強してきました。

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97th gakujyutukouenkai

【講師】

・矢谷博文先生(大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 クラウンブリッジ補綴学分野教授)

・木林博之先生(大阪大学大学院歯学研究科臨床教授 大阪大学歯学部附属歯科技工士学校非常勤講師)

・黒住琢磨先生(大阪市開業)

・大谷恭史先生(ワシントン大学招聘教授 米国補綴専門医 大阪大学大学院歯学研究科臨床准教授 北海道大学歯学部非常勤講師)

・高岡亮太先生(大阪大学歯学部附属病院医員)

 

【会場】 大阪大学歯学部記念会館

 

【講演内容】

支台築造、支台歯形成や印象採得などの各臨床ステップは補綴歯科治療には欠かせない基本的な手技であり、それらは歯科医療の長い 歴史の中で様々な研究や臨床的経験の結果、体系化されてきた。科学の発展により次々と新しい材料や機器が開発され、新技術が産まれつつあるが、それらは補綴歯科治療の根本を変えるような技術革新に繋がっている訳ではない。これまで先人たちが体系化してきた補綴歯科治療における基本的な知識や手技を無視して、最新技術頼りの補綴歯科治療を推し進めることで予期せぬ結果に繋がってしまうこともありうる。もう一度先人たちが築き上げてきた基本に立ち返り、十分に理解することで、最新の材料や技術を最大限に活用できるようになるのではないだろうか。そのためには、古典的な文献から最新の文献まで幅広く触れ、過去を踏まえた上で現在を理解することが非常に重要である。

本講演では、補綴歯科治療を成功に導くためにどのようにしてエビデンスに基づいた臨床的決断を下すのか、幅広い文献的知識及び考察に基づき、 失敗症例における根本的な原因を追求しながら解説していきたい。

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何のこっちゃ?、難しいことを勉強してきはってんなぁ… というのが読まれている方の正直な感想ではないでしょうか?

少しだけ解説しますと、まず「歯冠補綴(しかんほてつ)」とは、虫歯や怪我で失った歯の一部を、いわゆる被せ物(クラウンやブリッジ)で修理することです。

日本補綴歯科学会HP 補綴歯科ってなに? 参照

そして、「Evidence-Based(エビデンスベースド)」 とは、科学的根拠に基づいた(治療)、という意味です。

エビデンス – Wikipedia 参照

私たちは何事をするにしても長年の経験や勘に頼ってしまいがちですが、医学においてはそうではなくて、論文を調べてできるだけ確実で信頼度の高い方法を選びましょう、という考え方です。

この「エビデンス」については、僕が大学で学んだ教室(歯科保存学)のモットーだったので自分にとっては馴染みが深いのですが、今になって振り返ると、自分の専門分野(虫歯と歯周病)における臨床、研究、教育の全てによく浸透していたように思います。

日本歯科保存学会HP 歯科保存とは 参照

 

一方で、歯科補綴学(歯冠補綴、入れ歯やインプラントなどの欠損補綴も含まれる)においては、歯や口という体の中でもかなり複雑な部分における “ものづくり” を扱うために技術的な要素が大きく、上の講演内容にも記載されているような問題が起こりやすいため、開業医の立場でエビデンスを活かした診療を実践するのがなかなか難しいところがありました。

今回の講演内容は大学の専門の教室に所属する様々な立場の先生の話をまとめて聞くことができるので、普段から感じているモヤモヤを解消することができる良い機会かなと思い、久しぶりに参加しました。

結果的には、歯冠補綴のエビデンスを学ぶことで、普段の診療の精度を上げるヒントをたくさん見つけることができましたし、自分の知識と技術と経験の再確認もできたので、とても良い勉強になりました。

また、同級生の先生の近況や、以前に臨床実習で指導した先生がもう10年目になり、保存を大切にしながら補綴の臨床を頑張っている成長した姿を知ることができて、とても良い刺激をもらいました。

このような学びを活かして患者さんに還元できるように、明日からもまた頑張ろうと思いました!

 

 

【追記】

先日、大阪労災病院に行ったときにモニターに写し出されていた患者さん向けのスライドを見ていると、「がんの治療法」についてわかりやすく説明されていました。

その中に出てきていたのですが、がんの三大治療である外科治療(手術)、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療において、現在では部位や進行度に応じて「標準治療」という科学的根拠に基づいたガイドラインに則って術式や薬剤の種類と投与量を決める治療法がスタンダードになっています。

標準治療 – 国立がん研究センター 参照

治療法を考える – 国立がん研究センター 参照

標準治療って何? – 中外製薬 参照

この科学的根拠=エビデンスであり、「標準治療」は研究成果(基礎研究と臨床試験)や過去の臨床成績(統計学)により検証されたそのときの最善・最良の治療法とされています。

そして、日本は国民皆保険制度であり、「標準治療」については医療費が高額になっても限度額適用認定が使えるため、患者さんの自己負担は限度額内で済むようになっています。

高額療養費 – 全国健康保険協会 協会けんぽ 参照

 

一方で、最先端の治療(先進医療)についてはまだ検証が十分ではないので治験という形で行われていて、治療費は保険適用外となり高額になる傾向があります。

具体的には、外科治療においてはロボット手術、化学療法においては遺伝子検査(診断)と分子標的治療薬(最新の抗がん剤)、放射線治療においては陽子線・重粒子線治療、などが開発・普及されてきていて、従来の治療法では治すことができなかったような状態でもより良い状態に持ち込んだり、結果的に寿命を伸ばしたりすることも可能になってきています。

がんの分子標的薬 – キャンサーネットジャパン 参照

そして、新しい科学的根拠(エビデンス)を確立してより優れた治療法や新薬を開発するために、多くの関係者(医師や研究者)が日夜努力をしています。

 

なので、エビデンスを活用(応用)するためには、過去から現在、そして未来までを俯瞰できる視点を持つ必要があるので、休日にもかかわらずわざわざ勉強に行ってきたという訳です(講師の先生方もお忙しい中で休日に講演会を開催して下さっている訳で、本当に頭が下がりますm(__)m)。

また、講義の中でもたくさんの良い治療法やすばらしい症例が出てきていましたが、歯科の臨床においては技術的な要素が大きいこともあり、最善・最良の治療法については保険外治療になることが多い(一方で、検証が不十分なこともあるので、その部分の注意は必要です)ので、医療が進んできて情報化社会になってきた今だからこそ、エビデンスを患者さんにわかりやすく伝えながら、保険診療(=標準治療)と保険外治療(=先進医療)についての説明を十分にして、納得された上で治療法を選んでもらうようにしていかないといけないなぁ、とも感じました。(逆に言うと、患者さんが先生におまかせではなくて自分自身で考えて選ばなければならない時代になってきているということでもあります)

実際のところは、以前に書いた「専門医」のときの話と同様で難しい部分がたくさんあるのですが、自分のできる範囲で結果を出していけるように、これまでに身につけてきた臨床と研究の知識と技術と経験を活かして努力していこうと思いました!

 

 

【追追記】

さらに先日、用事があって大学に行ったのですが、ついでに専門書を大人買いしたり(爆)、教授の先生と話をしたり、読みたかった論文を検索して入手したりして、自主的に「エビデンス」の強化に励んできました。

大学に勤務しているときにはどれも当り前のことで何とも思わなかったですが、開業医になってみて改めて恵まれた良い環境で勉強することができていたんだなぁ、と思いました。

このように「エビデンス」と一括りに言ってはいますが、いろんな種類があることがおわかりになられましたでしょうか?

突き詰めていくといろんなことが見えてくるので、一生勉強に終わりはありません。

これからも積極的に自己研鑽に取り組んで、より良い医療が提供できるように精進していきます!