メンテナンスについて思うこと

堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。

前回の投稿から早くも2年が経ってしまいました・・・。

コロナ禍が明けてからの世の中の状況もそうですが、医院を取り巻く状況にもいろんな変化を感じていて、書きたいこともたくさんあるのですが、なかなか重い腰を上げて書くことができずに時間だけが過ぎていってしまっています・・・。

やる気もそれほど起きずもういいかな?、とも思ったりするのですが、先日、「おおっ!」という気づきがあったので、皆さまとシェアしたいと思います。

 

細かくてあまりよく見えないかもしれませんが(あえてそうしていますが)、2016年に初めて来院されたときにはすでに右下の奥から2番目の歯の根がむし歯で折れています。

通常であれば抜歯→前後の歯の詰め物や被せ物を削って外してブリッジ、というところですが、患者さんが残してほしい(というよりは抜くのが怖いの方が強かったかも?)というご希望だったので、他の悪い歯を治療を優先しながら様子を見ていくことにしました。

実際のところは一番奥の歯の根も虫歯になっているのでブリッジもできず、2本抜歯すると入れ歯になってしまう(もちろんインプラントは怖くてできない・・・)ためにやむを得ず残した、という側面もあったかと思います。

ところが、他の悪い歯の治療が終わってもどうしても抜く決心がつかないため、そのままメンテナンス(定期検診)に移行することになりました。

 

ここで、この患者さんの凄いところは、ほぼ10年間真面目に3か月ごとに通われてメンテナンスを継続されたことで、その結果、折れた根は溶けてなくなりながら排出されて、その後も悪い部分の骨は多少は溶けながらも(最低限でとどまっているとも言えると思います)それ以外の部分の骨は全く溶けずに、またその他の部分の虫歯が進行することもなく、お口全体を見ても歯が悪くなる進行が食い止められていることがわかりました!

もちろん通われている中で歯磨きの仕方や食習慣の注意点などを身につけられてきっちりと自己管理されるようになったことが大きい訳ですが、メンテナンスの意味合いとしてとてもわかりやすい結果だなぁ・・・、と思ってとてもうれしく感じた次第です。

 

このように、メンテナンスというのはただお口のお掃除をしてもらいに受け身で通院するのではなくて、やっぱり「歯を残したい!」と患者さんが思って日頃から自分のできることに真面目に取り組むことが大事だということがよくわかります。

そして、その積極性をこちらが感じ取ることでメンテナンスにも力が入って、治療にも予防にも良い影響が出てくるものなんだなぁ・・・、と感じています。

つまり、メンテナンスは歯科医院でばい菌(歯石、プラーク、バイオフィルムなど様々な呼び名がありますが)を除去する「治療」でもあり、患者さんにきれいになった良い状態をお家でも自分で維持してもらえるようなところまで持っていく「反復練習」(ジム&宿題)であったり、お口と体の健康観(専門的な知識)を身につけてもらうための「塾」みたいな役割もあり、なかなか奥が深いものであることがわかってきました。

さらに、歯や口が壊れていく原因は他にもあるので、その辺りをいかに患者さんに実感を持ってわかってもらえるか、そして積極的に取り組む(メンテナンスに通う、行動変容につなげる)ようにもっていくかが次の10年の課題だなぁ・・・、と新たな世界が見えてきました。

幸いこれまでに治していた?、持たせてきた?、患者さんの症例はたくさんあるので、これからの全ての患者さんにあてはまってみんなうまく治せたり良い方向に持っていけるわけではありませんが、少しでもお役に立てるように歯科医院をもっていくことができればいいなぁ・・・、と考えているところです。

 

ということで、ここまで頑張って読み進めてくださった方のために、これまでに僕がメンテナンスについてホームページに書いてきた文章を振り返って見てもらおう(=復習?=塾?、いろいろつながってほしい・・・)と思います。

どこかの文章のパクリやAIに投げて書いてもらったものではなくて、自分がこれまでに勉強して経験してきた得てきたものを自分で考えてまとめた文章なので、それなりに良いことを書いてあると思いますし、難しいですが当院での診察の目標としてこれまでもこれからもずっと変わらないものだとも考えています。

==============================
当院では、小さなお子様からご高齢の方まで幅広い世代の方々を対象に、歯やお口に関するあらゆるお困りごとの解決と健康維持を目標として、スタッフが一丸となって日々診療に取り組んでいます。特に、保存治療(なるべく削らない、歯や神経を抜かない治療)や小児歯科については、大学病院レベルの専門性の高い、安心できる治療を提供できると思います。そして、歯周病治療を診療の基本として、予防歯科(定期検診、歯磨き、フッ素)にも積極的に取り組むことで、虫歯や歯周病の進行を防ぎ、患者さんが一生自分の歯で食べることができ、健康で快適な生活が送れるようになるサポートができればと考えています。 ・・・などについても対応可能なので、まずはご相談ください。患者さんひとりひとりのご希望に対応し、治療に満足していただけるように努力していきますので、どうぞよろしくお願い致します。
==============================

==============================
歯医者さんのイメージを、“痛くなったら行く病院”ではなく、“健康管理のためのかかりつけ医”、 に変えたいと考えています。欧米では当たり前の感覚なのですが、残念ながら日本ではまだまだです。予防歯科は痛くない、困っていない方が対象です定期検診を通じてご自身のお口やお体の状態を知って頂き、健康意識をさらに上げてもらえるようにスタッフみんなでサポートしていきます。
==============================

==============================
※ 定期検診の効果について(実体験 @堺、本町、大学病院)

・ 正しい歯磨きの習慣と知識を身につけることができます。
→ 根気よく丁寧にアドバイスを繰り返していきます。プラークコントロールにより、むし歯と歯周病になりにくくできます。
・ 生活習慣の改善を目指します(食習慣、健康観、癖など)
→ 知らなかったことに気がつくだけでも、効果は十分にあります。専門的なアプローチによって、予防や治療の効果が上がることもあります。
「歯科に定期的に受診しておいた方が安心」という感覚になります。
→ 問題解決には「早期発見、早期治療(経過観察も含む)」が基本です。でも、そのためには普段からのコミュニケーションが欠かせません。「歯医者さんと親しくなっておく」ことが、歯を長持ちさせる秘訣です!
それなりに困らずに生活できます。
→ 本町時代から継続して診ている患者さん(10-20人、10~15年経過)で実感。仕事を抜けてきて20分診療… でも、皆さん何とかなっています! そう考えると、やはり定期的な受診が大事ということですね!(結果的に、上の3つの項目も ”それなりに” クリアーされておられます👍)
==============================

==============================
診療理念

⓪ ご自身で健康維持・管理ができるためのサポートをします
開院して10年間、下の①~③に頑張って取り組んできた結果、それだけでは③の最後までたどり着く患者さんの割合が少ないことに気がつきました!(この⓪のタイトルと同じことは開院当初から考えていたけど…)。これは当院のやり方の順番が間違っていたからで(立ち上がりはやむを得ない部分も…)、まずはこの⓪(すなわちメンテナンス→予防!)から患者さんと一緒に取り組む必要性があることを痛感しました! それがあってこそ本当の意味での①~③が達成できると思うので、これからはこの新しいプロセスを患者さんと一緒に作り上げていける歯科医院を目指していきます!

① 患者さん本位の治療 ・・・(省略)

② 専門性の高い治療 ・・・(省略)

③ 長持ちする治療
治療の精度をできるだけ高めて再び悪化しにくい状況を作っていくとともに、新たに治療が必要にならないように管理していくことを目指します。そのためには、歯みがきや歯石取りといったよくある虫歯や歯周病の予防だけでは不十分で、患者さんの全身状態や生活習慣、咬み合わせなど多くの要素を含めた生活習慣病としての捉え方やトータルでの対応が重要になってきます。経験的には、治療が終了した後も定期的なメンテナンスを継続されている方は、ご自身の状況を理解されているので自己管理もしっかりしていることが多く、たとえ問題が起こったとしても重症化する前に早期発見・早期治療ができ、比較的安定した状態を長期に維持されていることが多いと感じています。当院では歯を残すことだけを目標とせず、患者さんが歯や口のことで困らず一生自分の歯で食事ができ、健康で快適な生活が送れるようになるためのサポートができればと考えています

 ⓪+(①+②)=③
==============================

 

いかがでしょうか?

少しは伝わったでしょうか?(それが難しくてこの10年間は頭を抱え続けてきました・・・)

コロナ禍が明けてからの世の中の状況や医院を取り巻く状況の変化から先を見通すと、おそらくこうなっていくんだろうなぁ・・・という方向性は確実にあると思います。

それはここでは踏み込んではまだ書かない(というかずっと書けない!)ですが、おそらく歯科医院に通っておくことが自分の身を守ることにつながる時代が来るように思います。

(ヒント:実際に当院で経験していることですが、アメリカに在住している日本人の方は、保険証を持っていなくてもみんな日本で治療を受けたがります。それが日本に住んでいるありがたさを表していると思いますが、最近話題になっている社会保障費や人手不足の問題の歪みが実際のところ差し迫ってきていて、いつまで持ちこたえられるのかな?、というのが正直なところです・・・)

いかんいかん、ちょっと先走って?しまいましたw

ということで、続きは歯科医院でのメンテナンスでまた話題に出してみてくださいね。(覚えているかどうかしらんけどw)